天川村川迫川布引谷右又に架かる滝で、ミタライ渓谷からR309を東進して分岐を右手の旧行者環林道へ
約2km走るとV字カーブの所に谷への入り口がありますが、ロープが張られ進入禁止になっています。
元林道の様な広目の緩やかで、殆ど水の流れていない谷沿いの道を進むと、砂防堤防が5本程あります。
下記3枚はそれぞれ堤防の上から下流に向いて撮影した風景ですが、快晴の中、新緑が眩いほどでした。
2011.5.14撮影
やがて、谷は伏流になり水が全く流れなくなりますが、沢登りで有名な鉄山ルンゼの沢と
思われる出合いも伏流のため枯谷になっているため、とても沢登は想像出来ません。
程なく砂防堤防の落差も大きくなり、堤防越えも段々と厳しくなりました。
しかし、高度を増した山の風景はより美しく感じて疲れを癒してくれました。
最後の堤防を越えると水が流れ出し、滝へはあと少しだろうと思った時に突然!
太目のカモシカと遭遇しました。最初は体型からてっきり猪と思いましたね。(笑)
目の前から逃げ出した後、約10m先で立止まり、じっとこちらを眺めていました。
歩き出してから約35分で待望の滝が見えて来ましたが、久々に素晴らしい風景に見惚れました。
真っ白な滝水が巨大なV字の岩壁の間を割って流れる様は「双門大滝」を彷彿しましたね。
滝は総落差約30mのやや傾斜した二段滝で、透き通った水を貯える美しい滝壺を持っていました。
岩の上での正面からの撮影ですが、滝の傾斜は分かりませんね。
この角度だと二段の滝とも同じ様に傾斜しているのが良く分かります。
上段の滝壷も撮影したくて、帰り際に右岸より高巻きで挑戦しましたが、
濡れ土の斜面が緩いため約5mの谷底への落下がやばくて回避しました。
滝の上方は青空の下、新緑が眩いばかりに輝いていましたが、
風が強くて木々が揺れるため少しピントずれの様になっています。
この滝は、「滝の水彩画」のMiyamaさんの情報によるもので、行きたくても長い間躊躇していた滝です。
ようやく素晴らしい滝風景を見ることが出来ました。滝の先輩でもあるMiyamaさんに感謝です。
行者環の滝へ